「ベンチプレスとかの筋トレは、使えない筋肉が付くからダメだ。」
「やるなら、インナーを鍛える体幹トレーニングをしろ!」
と言って、雑誌で見たままの
「プランク」
を実施する指導者。
ちなみに、プランクではインナーマッスルと言われる部分はメインで鍛えられません。
そんな指導者も、
「腕立て伏せ」
はあっさりと指導したりします。
日本にはまだ
「自体重トレーニングは、使える筋肉が付くから」
という風潮があるように思えます。
フォームがむちゃくちゃな
「腕立て」
「懸垂」
「ジャンプ」
「腹筋」
これをするくらいなら、バーベルの方がはるかに安全ですし
その後の障害予防にも役に立ちます。
まず、腕立て伏せはフォームにもよりますが
「体重の約3分の2が負荷として関節や筋肉にかかります。」
体重が60kgなら、単純に40kgのベンチプレスをしているのと同じ負荷がかかると言われています。
足の位置にもよりますし、手の位置でも負担する筋肉は変わってきます。
また
「腹筋が弱ければ、腰椎にかかる負担も高い。」
「成長期では、肩や手首の関節にかかる負担も高く、胸や背中、そのほかに前鋸筋などの筋力がなければ
肩の軟部組織を痛める可能性が高いです。」
安全に筋力をつけるのであれば
軽めのベンチプレスで練習して
「動き」
「筋力」
を付けることが一番。
なにより、
「動きを知る」
素振りと同じです。動きを頭が理解すれば、使われる筋肉の精度も変わってきます。
懸垂も、反動で上げてしまって
「背中の筋肉を使えていない」
「おろす時に脱力して、肩の関節の軟部組織を痛める」
という事が無いように
ラットプルダウンからスタートするのが安全。
「ジャンプ」からの「ダッシュ」や「ストップ」
も、瞬間的に膝にかかる負担は体重の2~3倍になります。
その前に、スクワットで障害予防の動きと筋力を付けておく方が安全です。
それに、結構いるのですが
「股関節の使い方が分からない」
人は、絶対にスクワット動作からスタートするべきです。
スポーツの基本。「股関節を使う」
「使えない筋肉」
という概念ではなく
「使うのは頭」
という考えをもって指導に当たらなければ、トレーニングの効果が半減します。
小学生になる前から
見ているだけでいいから
そういった環境を作っていくのも大事だと思います。
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