２０代の頃、社員時代に採用したアルバイトの子達は、みんな自分の夢と目標を持っていました。

「消防士になる」「理学療法士になる」「テレビ局で働く」とか。

それに体育大学出身の子達も多くて、知識も豊富な子が多かったです。自分はインストラクターとしていろんな社内研修を受けに行くのですが、あの頃の会社は自分でトレーニングをしている人も、現役で競技をしている人も多くて。知識だけでなく、身体にオーラを纏っていた人がとにかく多かったです。

「〇〇支店の〇〇です」

とか言いながら自己紹介をする人達の「デカい・いかつい・笑顔が素敵」という環境は素晴らしかったと思います。

会議に行って、いろんな支店の人とお話したり、支社長とか部長とかとお話するのですが、まあ筋肉系ネタで盛り上がる。

「〇〇（有名格闘家）？知ってるよ。後輩やで。」

とか

「俺の現役時代のピンクのビキニいる？」

という会話があって。その後の飲み会懇親会が楽しみで行ってたのが本音です。

仕事が楽しかった、人と会うのが楽しかった。会話が楽しかった。

フィットネスクラブの雰囲気は、地域柄が関係しますし、会社の方針も関係します。その施設の社員で雰囲気も変わります。

どうしても自分が妥協したくないところは出てきますが、施設に所属している以上、会社や施設の方針というものには従わないといけない。僕はそう思います。

不満があるなら、やめればいい。自分で立ちあげればいい。

そんな甲斐性ないんだったら、まずは会社の方針には従え。社員に不満があるなら、ちゃんと言え。こそこそ言うな。

と思います。

パーソナルトレーニングとか謳うんだったら、せめてトレーニングはしてくれ。

うちの施設で大切にするのは、これが一番ですかね。

ここで指導をするのであれば、自分のトレーニングが必須条件！！

シンプル！

それって当たり前じゃないの？と思われますが、トレーナーと謳っている人の中には、トレーニングしない人も多いですからね。

トレーナーという職業。

努力や知識は必須で、身体能力・筋力・発想力も必要な職業です。簡単になれると思われたら困ります。

選ばれし人間しかなれない、もしくは努力によって経験を積み上げた人間しかなれません。

「英語の発音をちゃんと出来ない人間が、英語を教えられるのか。」　これは、「スクワットしたことない人間がスクワット指導出来るのか。」という感じと同じだと思いますし

「商品知識もないのに、商品のセールストークが出来るのか」　というのは「身体の知識もないのに、どうやってトレーニングを教えられるのか」というのに近いと思います。

身体能力低い人間は、トレーナーとして出来ないのか！と言われると思いますが。

僕はそうだと思います。

自分の筋力以上の事は教えられませんし、自分の身体能力以上の事は教えられません。

トレーナーと言うのは、自分の経験を他人に教える事です。

僕も出来ない事は指導したことありません。知らない事は知りません。

本当のトレーナーがちゃんと認められるように、この施設からそういった事が認知されるように。

そういった想いもこの施設には込められています。

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